アニメ1万話が目標とかいいつつ、最近アニメ見すぎて力つきそうになっている赤槻です。
もっと面白いアニメはないのかー!
小学高の時にやっていた「はれときどきぶた」が再放送していましたので、懐かしく思って全部録画していました。
その放送も先月終了しましたので、録画を見ていたところです。
「はれときどきぶた」は当時のアニメに稀にみる、シュールな演出で有名。今でいうところのカオスなアニメであるといって間違いない。また、「ここは助けなければいけない。主人公として!」などの、メタ発言もあり、今見返すととても前衛的な作品だと感じた。
自分はシャフトのさよなら絶望先生がシュールアニメとしては印象が深いが、改めて「はれぶた」を見ると引け劣らないと思った。原作があるとはいえ、それは短い絵本、この作品はほとんどオリジナル作品と言っても過言ではない。脚本に関しても演出以上にシュールでぶっとんでいて、作中でもメタ的に言及されることだが、このアニメのキャラは全員「キャラが濃い」のである。今のキャラクター設定に必死になっている現状を思えば、よくできていると感じてしまう。
話はそれるが、はれぶたの声優はかないみかであり、作中で歌われる「吸うなんて・・・」はかなりの電波ソングらしい。おそらく電波ソングという概念がこのアニメの放送より後から生まれた概念であるからして、これは放送を後から見た人々がそう判断したのだろう。別に私はこの曲を電波ソングとは感じなかった。
電波ソングという言葉自体はネットスラングであり、様々な意味があるがこの場合の意味は、「支離滅裂であるが、頭に残る曲」という意味であろう。
かないみかといえば、ひぐらしが代表作と言われるだろうが、自分はひぐらし怖くて見てないので、はれぶたが代表作である。
というように、作中で突然踊りだしたり、メタ発言したり、パロディがあったり、山寺宏一が本人出演したりと、本当にカオスな様相を呈している本シリーズであるが、最終回はちゃんと最終回をやっていた。正直、一話完結のシュールギャグだったゆえに最終章が存在するとは思っていなかったのだが、全4話かけて最終章をしたため自分としては非常に後味のよい作品であると感じた。
やはり、アニメにおける終わり方はその作品の印象を大きく変える。すべて見終わって初めて一個と作品と考えられる今のアニメの考え方にのっとれば、終わり方が中途半端で微妙なアニメは印象に残りづらいのではないか。二期への伏線なんてわざわ張っているようでは小賢しくて失笑が止まらない。
はれときどきぶたの最終章は
58話 あッ!ぶたママだ
59話 はれときどきお別れ
60話 はれときどき旅立ち
61話 はれときどき・・・
の四話からから構成されている。
58話
突然はれぶたが自分のママを見つける。ぶたママは自分がぶた惑星の女王であると言い、王子であるはれぶたにいのししに襲われたぶた惑星を救うように頼む。
59話
次元が違うぶた惑星にはれぶたを返すためには、魔法の日記を燃やすしかなかった。しかし、それでははれぶたには二度と会えない・・・。
60話
はれぶたと別れ失意に暮れる則安。はれぶたと会いたい一心でただの日記にはれぶたを描いていると、則安の涙が奇跡を起こし、ぶた惑星にワープできた。はれぶたと協力し、いのししを打倒する。
61話
ぶた惑星にとりのこされた則安。奇跡の力を封じるため、ぶた惑星では人間とぶたは触れ合うことが禁じられていた。しかし、誰もが仲良く暮らす世界を創造すると誓う則安。はれぶたのパワーで人間とぶたが共存できる世界を作り上げる。
という感じのストーリーなのですが、どうも言葉にするとぶっ飛んでいてわかりませんね。
感動したのは伏線が存在したこと。一話完結のギャグなのに、伏線なんてないと思っていたのですが、上手く回収してくれました。
涙の力で奇跡が起こるなんてありがちっちゃあありがちなのですが、第一話で則安が奇跡を起こすときにも日記に涙がついてるんですよね。最初から特別な日記だったのではなく、則安の涙がパワーの源だったとは気づきませんでした。
そして、最後のハッピーエンドな感じがいいですね。しかも世界を創造してしまうとは・・・。
かっこいいです。
異世界に行って皆の記憶から消えてしまった則安を取り戻そうとするタマちゃんにも感動しました。
自分すら覚えていないというのに・・・
もっともこのアニメの本質は最終回にあるのではなく。他の57話のシュールギャグの方がメインなので。
そのギャグアニメにも関わらず、最終回はよかったというのが、評価に値するのです。
だから、「このアニメの最終回のほうがよっぽど感動的だ」とか「子供っぽすぎる」とかいう意見は間違っています。そもそも小学生向けのアニメですし。
自分としてはとても懐かしさに浸れたアニメでした。
[16回]
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