今期一番楽しかったアニメが終わってしまった。
何とも言えない感慨。この作品の最初の方とは違って、後半は違和感なく普通に楽しめました。
というわけで最終回「ミルキィホームズの帰還」です。
あまり突っ込みどころはなかったので包括的に適当に。(最近このスタイルが多い)突っ込みどころがないのではなく、突っ込むべき事象に慣れてしまっているのが真実だという事には気付いていますよ。
一言で言うと意味不明。これ前から言っている気がします。
今まで会長の目的は伏せられてきましたが、結局最終回で明かされた会長の真の目的は、ミルキィホームズに好敵手であってもらうことであったようです。という事は結論、「アルセーヌはマゾ」。そんなオチでいいのかよ!と思い、別の理由があるのではないかと勘繰っていましたが、トイズの戻ったミルキィホームズを見て色っぽい声を出しているところからして、この人は真正のマゾだとわかります。残念。もっとインテリジェンスな感じの理由があるかと思っていた。
そして連続するバトルシーン今までできなかった事に不満があるかのように、色々やってますね。
しかし、幻惑を実体化するとはこれいかに。もう勝負の収集がつかなくなってしまうではないですか。うえきの法則のように「理想を現実に変える力」がラスボスっていうのはいいですけど、いい回収の仕方ってもんがあります…………………………いやこれは回収なのか?ミルキィホームズではバトルの回収の仕方は、アルセーヌがアンリエットだとばれることでバトルが中断されることです。「え~。それならもっとバトル短くてもよかったのでは?」と思いますが多分バトルがやりたかったのでしょう。あの奔放さを見ればわかります。そして奔放にやるために幻惑の実体化という設定を作ったのでしょう。なんという欲望重視。しかし、最後の元気玉とカメハメ波は自重しろ。あとエリーさんは面白キャラ過ぎる。
ばれる理由がまたひどい。おっぱいの感触で分かるとは……しかも、ただその伏線のためだけにミルキィホームズは全員シリーズの中でアンリエットのおっぱいに触れているという、めっちゃ手の込んだ伏線。それ、必要な伏線か?
最終回っぽい、いい話に感じさせる演出が多数。
①子供の尊敬の瞳。これは正直今回の話の中で一番好きな場面と言っても過言ではない。世間の人々がミルキィホームズを見ているか。普通のアニメでは不必要な挿入であり、あえてそれを描くことは閉鎖的空間を好むセオリーとは反しています。これがあるだけでぐっと世界観が広がり、現実感がわきます。普通はこの発想になりません。
②大気圏突入。時に意味がないのにもかかわらずバトルフィールドが宇宙になっているのはこれが理由かな。大気圏に突入するシーンっていうのはなんとなく感動してしまうものです。しかも、アイリーンが流れ星だなんて指摘しています。なんとなく最終回っぽく回収しようとしているものを感じます。全然めちゃくちゃに見えても演出の方法は心得ている。スタッフの無駄な力量を感じます。
※これは最終回っぽくしたのではなく、009の終わり方のパロディでした。すみません。009は地上波で見ていたんですが…忘れてしまうものですね。いい終わり方じゃないですか。
そしてバトルの後の後日譚。これがない作品は評価が常にワンランク低いです。
ミルキィホームズの場合。MHはアンリエットがアルセーヌだったという記憶を失って、トイズも失ってすっかり元の通りになってしまいました。しかし、アンリエットがまだ期待を込めて綺麗な部屋で暮らす許可をくれます。まだこの4人のダメダメな生活は続くのです。記憶を失うくらいなら、最初からばれるということは必要ないのでは?ただバトルを回収させる要因だったのか。それはともかく、最後の最後で突然新キャラ森・アーティ登場。これは、アーティを次のラスボスに据えて新シリーズの始まりですな。もともとホームズvsルパンという構図が少し変だったのです。ホームズvsモリアーティという構図の方が自然。とにかく、2期!2期!
最後なにをしたいのか分からないけど、ミルキィホームズたちの笑顔が見れて僕は幸せでした。
[0回]
PR