最近、ネット(というかニコニコ)で配信するアニメが多くて、録画をしないでそっちで見ることが多くなってきています。
ネット配信といえばGyaoを思い出しますね。「幕末機関説いろはにほへと」が昔やってたじゃないですか。スピードグラファーの流れで見てたのですが、Gyaoは飛ばせないCMが入るし、一回ページを移るとまた最初から見直さないといけないしで、結構とっつきにくい感じがありました。(システム管理でアカウントが吹っ飛んだのが一番迷惑でしたが。)
それに対してニコニコ動画はCMもありませんし、画質の悪さに目をつぶればふつうに楽しめるし、それになによりコメントの面白さがあります。去年嵌ったミルキィホームズはニコニコ動画でのアニメ視聴を確実に定着させました。その証拠に現在他の番組が放送されているにも関わらずミルキィホームズで取り扱われたネタばかりがコメントされます。
なぜ、ミルキィホームズはそんなに成功したのか…。それはひとつニコニコ動画のユーザー層とミルキィホームズを楽しいと感じるユーザー層が被っていたことが挙げられます。それはニコニコ動画の昔からあった風習によります。今やアカウント数は一握りのプレミアム会員だけでも100万人を超えています。(えーっと日本の人口が1億人ちょっとなら…。100人に1人はプレミアム!?)そのなかで独自に形成された文化はアニメ制作において決して無視できるものではありません。もはやテレビ放送をするよりもニコニコ動画という広大な広場で1週間放映し続けたほうが確実に見る人は多いでしょう。そこで培われた動画にコメントするという文化、いわば動画に対するツッコミをすることにユーザーは慣れ、そして楽しみを覚えている。ゆえに、ミルキィホームズのようなツッコミ待ちなアニメはある程度の評価を受けたのでしょう。実際、どう考えてもシリアスな灼眼のシャナや禁書目録より、ツコッミどころのあるイカ娘やミルキィのほうが動画に対する熱気があふれています。
もちろん、自分はミルキアン(シャーロキアンのもじり)なので、コメントなんてなくてもミルキィホームズは普通にヲタクが見るアニメとしてのクオリティは非常に高いです。それこそ「けいおん!!」と張れるくらいには。そもそも、他のアニメのパロディをやるアニメは、コアなアニメファンには受けるのでしょう。
またまとまらなくなってきました。
ネット配信と言えば、化物語りの13話以降もネット配信でした。提供はバンダイチャンネルでしたがCMはほとんどなく自然に見ることができました。しかし、テレビでもなくニコニコでもないアニメというのは、いまいち面白さが半減しているように思えます。テレビ放送ではその圧倒的な映像の良さと、リアルタイムで見たいという高揚感があるようです。逆にニコニコはゆるいもののアニメと同時にコメントを楽しむことができ、アニメが終わった後も他の関連動画を見て楽しむことができます。しかし、化物語に関してはどちらとも中途半端な感じでせっかくのシリーズ最終回があまり印象に残りませんでした。
去年ニコニコで放送された作品に「乙女妖怪ざくろ」があります。これはタイトルの通り女の子の姿をした妖怪が戦う話です。テレビで見たらそこそこ楽しめそうな内容だったのですが、ニコニコで見ていたので「イヌーピー」に意識が行き過ぎてまともに作品内容を楽しめなった気がします。ざくろはギャグというよりかはラブコメ要素が強いのでツッコミ待ち作品ではありません。本来製作者側が伝えたかった恋愛のストーリーが見事にニコニコのツッコミの空気でかき消されてとても残念な感じになってしまったような気がします。
このように、一口にネット配信といっても色々な形式がありますし、ネットだけではなくOVA、WOWWOW配信など様々な発信形式がアニメにはあります。(BRSの無料上映会・DVD配布を入れ忘れました。)しかしどれがそのアニメに適した形式なのかということは非常に難しい問題だと思います。特に、ニコニコは雰囲気があれなので、気をつけた方がいいと思いました。私が思ってもしょうがありませんが。
今やっているニコニコ配信アニメで一番合っていると思うのは「カードファイトヴァンガード」。ミルキィホームズファンのコメントがまだ多いもののその空気を新たに上塗りしてくれるかもしれません。あれはネタアニメですから。(作ってる人に失礼か…)
ネット配信も進化してますね…。
全然利用しないのでわからないですけれど。
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